内科,小児科,アレルギー科
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「第32回日本臨床内科医学会ポスター発表無事終える」

平成30年9月16日パシフィコ横浜で開催された上記学会で、「小児急性鼻咽頭炎での適正な抗生剤使用のためにグラム染色を用いたスコアリングの検討」について発表しました。学会発表は随分久しぶりでした。グラム染色を開業医がすることが非常に珍しく、刺激的であったと座長からお言葉をいただきました。小児科医が内科の学会で発表することも珍しいことでしょう。開業30年の集大成として生活習慣病のまとめを平均75歳の患者について発表された先生の後でした。残念ながら聴衆は他の小児科学会やアレルギー学会ほどの
あふれんばかりの人数ではありませんが、この日のために行ってきた準備に収穫がありました。小児呼吸器談話会で発表し、アレンジしてまとめてみたら学会で発表できるかもしれないとアドバイスをいただきました。ポスターはクリニックに掲示してスタッフに見てもらい、発表の練習もしました。
よかったです。今後さらに精進してまいります。宇宙ロケットはやぶさを開発された的川さんの話を聞きました。適度な貧乏が下町工場の協力を得られて、関係者の努力が和となって、困難にも立ち向かえて、はやぶさは帰還したとのことです。わがクリニックも、派手なことはできません。地道に、したいことをあきらめずに続けていきます。かぜには抗生剤は効きません。抗生剤は発熱しても飲まないで、ひどい症状だと医者が思ってから飲むようにしないと、抗生剤耐性菌がはびこる怖い状態になります。風邪、中耳炎の1%くらいしか抗生剤は使わないという先生もおられます。みなさん読んでくださりありがとう。(2018.9.21)

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「グラム染色を始めたが、開業医としてこの使い方とは」

このたび武藤薬品からバーミ―法というセット薬品が出ていることを知り、診療に取り入れた。わが娘が小さいときある医師が、「のどの細菌検査をして溶連菌ですねと言っていた」と妻から聞いたとき、「へえーすごいな」って返事をしたらしい。現在では、溶連菌検査キットがあり、簡単になっているのでわざわざ手間をかけてする必要がないかもね。のどや鼻には常在菌といっていろんな細菌が住みついており、肺炎球菌はよく見られるので、どの菌が悪さをしているか判断に困る。
最近3件の興味ある症例があった。下痢で救急病院を受診したが抗生剤を飲んでもよくならず服薬をやめて当院を受診された。粘血便があり、雑多な菌がみつかったが、キャンピロバクターという菌を見つけられなかった。次は溶連菌を疑ったが、顕微鏡検査をする時間がなく、メイアクトという薬をだしたが、症状がよくならず再診され、実は溶連菌がいたんですよと言い、簡易キットで再検査して陽性を確認し、ペニシリンの追加投与でよくなった人がいた。
また1日の診療を終えたころ、患者で看護師の娘さんから電話があり、「父が寒冷ふるえを起こすほどの高熱をだしたから、往診して点滴してほしい」と言われた。CRPラテックス陰性だから風邪かなと思っていたが、翌日ご本人が受診され採血して、その結果が悪かったのですぐに病院に紹介状を書いたところ、救急医は検尿して、膿尿であったため、グラム染色して菌を認め抗生剤を使って数日の入院でよくなられた。
今、簡単に抗生剤を使ってしまう、または希望される人が多いが、むやみに使うことは薬剤耐性菌を増やすことばかりか、入院したときに起炎菌が見つからなくしてしまう弊害もある。
検査会社に細菌検査を依頼するが、結果はすぐに戻ってこない。これでは意味がないのです。グラム染色は、検体を取ってガラスに塗り付けて乾燥させ、3~4種類の染色液を用いて染めた(数分)のち乾燥させ、顕微鏡で細菌の観察をするものです。やはり菌を培養して、同定することが大事ですが、院内で検査することも血便などでは有用でしょう。
当院の感染症診断の一助として、グラム染色を活用していきます。
(2017.11.30)

 

「城東区医師会創立70周年を祝う会」に参加

平成29年10月28日(土)に大阪帝国ホテルで城東区医師会創立70周年を祝う会が催されたので参加しました。昭和22年に医師会が設立され昭和49年に鶴見区ができ分区されました。昭和22年当時は66人の医師会会員が、今では勤務医も併せて300人を超えています。在籍30年以上の先生方の表彰があり、会長が晴れがましいことをやめ、会員の家族をもてなす催しをしたいとのことでしたが、とても楽しい祝宴でした。それも余興として創立95周年になり、松竹、近鉄、今は??でもへこたれずに劇団活動を続けているOSK歌劇団が盛り上げてくれたからです。久しぶりにショーをみました(昔はラインダンスだったような)。また抽選会があり、ホテル宿泊券1万円、食事券6万円、旅行券10万円と出席者150人のうち、30人ほどにプレゼントされました(私はずれ)。普段医師といっても個人営業みたいなもので話をすることもなく日々過ごしております。こんな時に初めて会うが、話してみるとわだかまりなくお付き合いできる楽しさが芽生えたりしました。
また95周年ついでで、私が所属しています大阪の名門尺八社中 都之雨社が昨年95周年を迎え、今年も11月18日(土)に定期演奏会が兵庫県立芸術文化センターで催されます。申し訳ありませんが、休診させてもらい出演します。下手の横好きにも及ばないのですが、来年開軒40年になります。創立100年を目指してみんな高齢ですが、行けるとこまでという思いで続けています。今年は花紅葉を近畿宮城会桐絃社の先生と合奏します。桜とかえでをめでた唄ものです。(2017.11.2)

 
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「はじめての野菜作り」

最近、家庭菜園ブームですね。私もホームセンターの園芸コーナーで野菜苗を見つけ、去年は雑草抜きしかできなかった畑で今年は野菜作りに挑戦しました。畑の小石を取り除きながら、土を柔らかく耕土して、苦土石灰やたい肥を1週間の間隔をおいてまき、わずか一坪ほどですがマルチをかぶせた畝を2列作りました。苗はスイートトマト、キュウリ、ゴーヤ、ロロンカボチャ、オクラ、サツマイモを2株ずつです。所狭しでサツマイモは畝の壁面に植えました。畑づくりが面白くなってきて、また新たな畝をもう一坪つくりました。つぎは、強風のため根付かなかったトマトを接木つきの2株(大きくなるまで自宅で育てました)、インゲン、枝豆、ホウレンソウ、小松菜を種まきしました。芽が出るまで毎日水やり、若葉が出るころ昆虫に食べられないように寒冷紗をかぶせ、梅雨になるまで、毎朝畑に通いました。河内の枝豆は有名とのことで、残っていた枝豆の種を3つ目の畝に植えました。
ホームセンターの苗だからと半信半疑だったのですが、キュウリ、ゴーヤはすぐできるし、剪定など一通りの処置はあるのですが、カボチャとトマトは朝早くに人工的に受粉させることが必要で、手がかかりました。でも夏になり収穫時期を迎え、キュウリはみずみずしいし、ゴーヤは苦くないし、カボチャも甘すぎることがないし、ホウレンソウは柔らかいし、オクラも柔らかいし、スイートトマトは本当に甘いし、数日おきに取り入れに畑に行ってます。キュウリは葉っぱの陰に隠れていたりして、気づくのが遅れると、もう瓜状態でばかでっかい。オクラも大きくなるがまだ食べられます。お店の商品ほど大きくないが、自分で作った野菜は本当においしいです。
トマトはクラブの合宿で昼の休憩時に、お店で買ってほおばったあの甘いトマト、また農協の朝市で売ってた不正形だが真っ赤に熟したトマトの味が忘れられず、トマト栽培にこだわりました。尻腐れ病になって、心配しましたが、肥料を追加したり、余分な実や葉、枝を切り、カルシウム不足対策をして、なんとか今日10個ほど赤い大きなトマトを収穫しました。
しかし、右肩の痛みを感じて、湿布を貼って療養中です。トホホ。(2016.7.27)

 
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「診察室って緊張するな~」

診察室で、初対面の人との面接時に、問題が起きてしまうことって残念ながらあるのです。神田橋條治著「追補 精神科診断面接のコツ」に次の文章を見つけ、なるほどと感心しました。

{面接の第一幕は、患者が診察室に入るまでである。通常、患者は待合室に待っている。そこに医者が出向いて、自己紹介、つまり名を名乗り、自分がこれから面接する担当医であることを告げるのが標準的な手順である。そうすることが好ましい理由は幾つかある。第一の理由は、その方が、患者にとって柔らかな場となるからである。皆さんが、これまでご覧になった無数の映画の場面を思い出してほしい。主人公の居るところへ、見知らぬ人がやって来る場面と、見知らぬ人の居るところへ、主人公が入っていく場面とでは、圧倒的に後者の方が緊張する場面である。つまり、第一の理由は、こちらが出向くのが、お客さんを楽な気持ちにさせてあげる心遣いであるということである。

第二の理由は、刺激の少ない場面での患者の状態を観察し、自然な場での生理、行動、言動の所見をとらえる好機であるからである。診察室にはいることは、かなり強烈な刺激であり、そのための反応、多くは身構えが加わって、状態の細かな点が覆われて見えなくなってしまう。ことに、付き添っている家族と患者との人間関係つまり家庭の雰囲気は、往診という特殊な場面を除けば、待合室を訪問した瞬間に最も正確に把握されるものである。}

患者さんが診察室に入ってくるときの緊張を今まで以上に和らげることができるよう頑張ってみます、こちらから待合室に出向いていくことも大事になってくるかもしれませんね。
(2016.2.3)

 

「産業医活動」

産業医とは、クリニック診療とは違った内容であることを実感しております。小児科医にとっての乳児検診が難しいのは、授業で教わらなかったからのごとく、一般医にとっての産業医活動も授業で教わらなかったから難しい。専門であればあるほど辛口に説教じみたことをいいます。知らない事では口が重いです。運輸会社から産業医要請をうけたが、お受けできず再度資格取得を目指しております。

労働者の健康管理として定期健康診断の判定、超過勤務者との面接、休業診断の承認など、事務職での経験です。4-5月の年度末には一時的に超過勤務が生じ30時間から100時間となります。医師は労働者の申し出により、施設の基準を超えた労働者との面接を行い意見を述べることが労衛法で規定されています。厚労省「長時間労働のメンタルヘルスマニュアル」を使って、「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」および「周囲のサポート」全53項目について問診をします。中小企業向けに簡易版で27項目になったものもあります。仕事のストレスを感じている場合が多くても心身のストレス反応が出るかどうかは人によって異なります。「落ち着かない」「不安だ」「よく眠れない」「だるい」「へとへとだ」「気がはりつめている」など1-2個でもある人は仕事量が多すぎると思われます。でも次月は超勤を減らしてくださいとしか言えません。事業所に意見を述べることは経験豊富な産業医でも難しいのではないでしょうか。

その他不眠、めまいなど健康相談をうけたり、概ねセカンドオピニオンのようですが、自分で解決できないものは、どなたかを紹介したり、専門外の知識も幅広く知っておくことが必要だと思っております。
(2015.6.21)

 

「患者様が第一」

開業して1年の謝恩会を行いました。今のスタッフは勤続7~10か月です。楽しい宴会になるよう子達のゲスト参加もしていただきました。顔の見える職場でありたく朝礼、さらに終礼を行っています。でも悲しいかな開業なんかしなければよかったと思うことがありました。業者が魚の目、鷹の目のようにセールスをかけ、話し込んでいる間に受診された患者様をないがしろにしてしまった出来事です。以後私たちはこのようなことを繰り返さないよう患者様が第一の気持ちで、お待ちいただくときにはお声をかけて了解していただけるか説明をいたします。業者には診療時間外に院長と面談するよう徹底させていただきます。1年経過し若干気持ちの緩みがあるようです。

ここで「医院是」として次の8単語をモットーとして職員一同仕事に励みます。「地域region」「平等equality」「安全safety」「説明explain」「学習learning」「根気effort」「倫理moral」「共感comfortable」です。地域の人には開業後本当にお世話になりました。継承医院であり最初から立ち上がりがスムーズで有難かったです。またワクチンにおいても、自費ワクチンの不活化ポリオのため遠方から来ていただきました。

皆様には納得の行くまで誠意を持って説明に尽くし、そのためには新しいことを学習し、チャレンジし、モチベーションを高く持って、皆様に平等に接し非倫理的なことは行いません。城東区医師会諸先生にもお世話になり、若い医師会でここで開業してよかったと思っています。

来年1月17日には大阪市立総合医療センター糖尿病ネットで、「無症候性心筋虚血の1例」を発表します。さらに3月9日には小児気管支喘息研究会で「成人アセチルコリン吸入試験からみた小児喘息のアウトグロウについて」発表します。私にとって喘息との付き合いはライフワークです。糖尿病においてもそうありたく思っています。

本当に地域の人に愛される医院作りを目指しますので、スタッフ一同これからもよろしくお願い申し上げます。
(2013.1.7)

 

イギリスではB型肝炎ワクチン接種が勧められています。僕もうちました

大学の研修医時代に受け持った娘さんが成人して今イギリスに住んでおられるのですが、私のクリニックが開院したので、帰国した折に息子さんを伴って訪問してくださいました。かわいい僕ちゃんです。イギリスでもB型肝炎ワクチンは任意接種とのことですが、もう接種されたとのことです。

日本もイギリスも、まだB型肝炎ワクチンが定期接種になっていない世界中10か国の中に入っているそうです。劇症肝炎や肝がんになるウイルスですので、子供のうちに接種しておく方が、抗体ができやすいのでいいのです。

日本では今までの遺伝子型Cが中心でしたが、最近欧米から遺伝子型AやDが入ってきて、慢性化しやすいタイプとのことです。今ワクチンの進め方として、広く集団感染するものを予防することの次は、癌化するこわいウイルスを予防する考えで進んできています。

日本で使えるワクチンは遺伝子型A、C Dのものに有効性が確認されており、比較的お安いワクチンですので、3歳未満のお子さんには積極的に打つように考えて下さいね。イギリスから来て下さったキャシディ千絵さん、お元気にお過ごしください。旅のご安全をお祈りします。
(2012.5.31)

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看護師が来てくれました

開院して2か月間なんとか診療を医師1人、事務員3人でやってきましたが、この度、大学病院に長年勤務されていたベテラン看護師が1月12日に入職されました。週4日の勤務ですが、大いに助けられています。往診にも一緒に行ってくれ、お歳を召した患者様とのお相手もでき、何より全幅の信頼を寄せられる方に来ていただけてありがたく思っています。
また夕診に新たな事務員が入職され、スタッフは事務4人、看護師1人となりました。医師1人を忘れていました。数か月後にもう一人看護師が来てくれそうな感じです。
(2012.1.23)

 

HPVワクチンをうちましょう

HPVワクチンを9歳から26歳までの女性はうちましょう

20~30代の若い女性に、子宮頸がんが急増しています。HPVは、子宮頚がんだけでなく尖圭コンジローマや外陰上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍などの発症にも関与しています。

高リスクHPVはHPV16, 18といわれ頸がんなどをおこし、HPVワクチンによって97%~100%予防され、低リスクHPVはHPV6, 11といわれ再発性のコンジローマや乳児の喉頭腫瘍をおこしワクチンで100%予防できます。

20代女性でのHPVウイルスの感染率が高く(20代90%対30代76%)、ワクチンの長期効果(8年)があり、自然感染よりもワクチンでは3回接種によるブースター効果と血液に弱毒ウイルスが入ることで、抗体価が高く維持されるようです。

23年度は中学1年から高校1年までの女子に公費助成がありましたが、次年度も引き継がれる見込みです。保険適応はなく自費(1回接種1万円ほど)ですが、9歳から26歳の対象年齢の女性はHPVワクチンを打って、なおかつ、子宮頸がん健診を20歳以上になったらうけましょう。
(2011.12.18)

 

「医療はすべての人に平等である」

この言葉は、ある病院勤務のときに院内掲示されていた標語です。さらに、私たちは医療のプロであらねばならず、独立してあらためて、その責任を感じています。専門家として、今なお学会発表を続けて業績を上げておられる先生には敬服のきわみであり、刺激を受けております。

今、私に出来ることは、検査が得意なので、CRPラテックス(新生児病棟で使っていた)、血球計算器(白血球の研究で購入したことあり)、顕微鏡を用いた検尿検査など、今では検査屋さんに出すようなことを自分で行い、日々の診療に生かすことだと思っています。

大人では、健診から大きな病気がわかることが多く、CTでいろいろな癌が見つかっています。些細な訴えから検査をして、出来ることはレントゲン エコーしかありませんが、疑わしきは、近くの病院に紹介して、CT MRI エコーをしてもらいます。

アトピーといえば、一時の騒ぎがどこへ行った感もあるほどコンセンサスが得られましたが、食べ物アレルギーに関しては、食べて治すという大きな変化が起こっています。ただ非常に判断が難しい。むやみにすべての食べ物をチャレンジできないのです。ヒスタミン遊離試験という試験管内での反応ですが、昔の検査ですが、これを用いて食べられるかの判断指標にしようかなと思っています。

長年思い続けていた開業医生活のはじまりですが、医療はクリニック内だけではなく、各家庭にも病気の人がいて、色んなサービスが期待されていることを知り、ワクチンでも新しいことには手が出ない状況ですが、それでもよろしくお願いします。
(2011.12.13)