内科,小児科,アレルギー科
〒536-0021 大阪府大阪市城東区諏訪1丁目16-4
TEL 06-6965-3700

内科

感染症といえば、普通のかぜもあれば命にかかわる重症細菌感染症もあります。その多くは、鼻かぜと言われるライノウイルスと思われます。俗にかぜにも抗生物質が効くと思われ、希望される人が多くいらっしゃることが問題です。
私は、発熱してお来しの人の咽頭(のど)を見ると大体、これは溶連菌か、アデノか、インフルやRSか予想できます。しかし、簡易なCRPラテックス検査(指先を細い血糖測定用の使い捨てのものでつく)が陽性なら抗生物質を処方し、陰性ならただ咳、鼻水止め、解熱剤位にして、抗生物質は処方しません。 さらに最近始めたグラム染色を用いて細菌検査にも力を入れて最小限可能な限り、無用な抗生剤を投与して、多剤耐性菌を増やさないよう努力しています。

院長室でも記載していますが、高齢者の急な発熱の原因として、尿路感染症があります。この写真は、尿細菌のグラム染色です。少し前まで入院して抗生剤を投与されていたため、大腸菌が線状に伸びています。再入院されました。これ以外でも急な往診で、尿を取っておいていただき、顕微鏡で細菌を染色して、入院となった方もおられ、当院は感染症に力を注いでいます。

●急性疾患の診断治療
発熱、かぜ、腹痛、下痢
●慢性疾患の診断治療
気管支喘息などの呼吸器疾患、貧血、めまい、頭痛
●生活習慣病の診断治療
高血圧、糖尿病、高脂血症(コレステロール)
●各種健診
●インフルエンザなどの各種予防接種
●外傷処置
●カラーエコー(超音波検査)

肝臓、胆のう、すい臓、甲状腺、心臓血管

禁煙外来をします。毎金曜日の夕診です。

随時尿で食塩摂取量の推測をして、高血圧指導を行っています。
血圧の管理には食塩摂取量が6g以下が理想です。
高血圧患者の多くの人が11g~13gですね。  

 

■インフルエンザ迅速測定器
インフルエンザの迅速測定が、新しい器械を用いて可能です。
今までウイルスが増殖するのに6時間から12時間が必要でしたが、この器械を用いると、銀増幅されるので4~5時間後でも陽性反応がでます。

インフルエンザ迅速測定器


簡易ポリグラフ検査 ■いびきの治療
「いびき」はなおしましょう。
「いびき」のあとに呼吸が止まることを睡眠時無呼吸症候群(SAS=サス)といいます。
深い睡眠を取り戻しましょう。
そのための検査が終夜睡眠ポリグラフィといいます。治療が持続陽圧呼吸CPAPです。
いびきの治療は歯科マウスピースと口テープを用いて安くできます。
「いびき」はのどの奥の口蓋垂が気道を狭くして音が鳴ることです。副鼻腔炎 扁桃腺肥大、顎が小さいなどが原因です。眠りが浅く、夜尿症の原因であったりします。睡眠時無呼吸症候群では抗利尿ホルモンが分泌されないので夜間頻尿が起こります。睡眠時無呼吸症候群を治療することで眠りが深くなり夜間頻尿がなくなります。
「いびき」は本人は気にならないかもしれませんが、運転業務に支障がでて居眠り運転は人命にかかわります。最近は家庭で簡易な指先に酸素モニターをつけ鼻腔にカニューレを入れ、2-3日間検査することで診断することができます。検査料金は2700円です。一晩に無呼吸・低呼吸指数(AHI)が20以上であれば在宅CPAP療法の適応になります。AHI30以上であれば確実です。在宅CPAP療法はあおむけに寝ているときに気道が狭くならないように、低流量の空気が4~15センチメーターほどの圧で鼻から気道を押して気道が塞がらないように加圧してくれます。1週間もすればなれます。熟睡したとはこういうことであったのかと眠りの質がお分かりいただけることでしょう。
「いびき」検査としての簡易終夜ポリグラフィー検査を行っています。結果は2週間ほどいただきます。

 

超音波断層診断

当院では随時超音波エコー診断を行っています。特定検診を受けられる際には追加的に腹部エコーの検査もできます。
腹部、頸部、心臓と年間80例ほど実施しております。脂質異常症には胆石の合併や、糖尿病ではすい臓がんの合併が多く認められます。
特に膵臓のエコーはテクニックを要しますので、膵臓癌の早期発見は極めて難しい状況です。
当院では、布団の上げ下ろし時の腰背部の痛みがあり、血尿の訴えから骨盤腔レ線で異常陰影があり、CT撮影で子宮筋腫の石灰化であったが、偶然に膵臓癌が見つかった忘れられない症例を経験しました。
限局性に思えたが、すでに腹腔内播腫をきたしておりました。
膵臓癌は低エコー輝度といって色の濃さが周りより低く(黒く)見えるのでエコーでの発見は難しいのですが膵管2.5ミリ以上、膵のう胞5ミリ以上の存在があれば強く癌が疑われます。
他に当院で今まで経験してきた症例写真を紹介します。

(図1)34歳男性
耐えられない腹痛で受診。エコーで胆石の確認を行う。(3.7~5.5ミリの胆石数個)
鎮痛剤の点滴をしたが、帰宅後も腹痛持続し、救急病院を受診した。
胆石のことを告げたが、胆管炎で早々の手術となった。
初期のため胆嚢壁の肥厚など認めず炎症反応陰性、肝機能も正常だった。
急性胆管炎

(図1)急性胆管炎

 
(図2)67歳女性
特定検診で脂質異常症があったので腹部エコーを勧めた。
胆嚢胆石症でほとんど胆嚢全体に結石が充満していた。
腹腔鏡下胆嚢摘出を行われた(5~7ミリの胆石77個)。
胆石症

(図2)胆石症

 
(図3)82歳男性
過去に慢性膵炎をおこし、膵石があるとのことであった。
糖尿病で経口糖尿病薬で加療中で膵がんのスクリーニング目的にエコーを行った。
膵臓には微小な高エコーがあり膵石と思われる。
膵管は拡張していない
慢性膵炎

(図3)慢性膵炎

 
(図4)64歳女性
神経性食思不振症で点滴に通院されていたが、甲状腺ホルモンが異常値であったので甲状腺エコーを行った。
左葉に大きな充実性の血流に乏しい結節を認めたので、他院へ紹介したところ良性甲状腺腫瘍(おそらく瀘胞腺腫であろう)であった。
サイログロブリンが高値。
甲状腺腫瘍

(図4)甲状腺腫瘍

 
(図5)9歳男児
左そ径部の腫れに気付き受診された。エコー的にはそ径ヘルニアを疑ったが、基幹病院の当直医と電話相談しながら還納できなかったので、精索水腫との鑑別から紹介した。
最終的にそ径ヘルニアであり手術を行った。
そ徑ヘルニア

(図5)そ徑ヘルニア

 
(図6-7)24歳女性
腹痛で受診された。炎症反応ありエコーで虫垂の腫脹(二層構造)があり、抗生剤点滴を行った。看護師であり勤務先病院にて手術を受けられた。
虫垂炎(横断像)

(図6)虫垂炎(横断像)

虫垂炎(縦断像)

(図7)虫垂炎(縦断像)

 
このように、内科での腹部エコーの有用性は大である。急性疾患ばかりではなく、癌などの発見にはなくてはならない検査である。
保険での自己負担金(3割)は腹部エコー1,590円、頸部エコーは1,050円、心エコーは2,640円である。
エコー症例

この度提示した症例のイラスト


 

小児科

お子さんの立場に立ち、ご両親も安心していただける診療を心がけます。
乳児健診、各種予防接種も受け付けております。
隔離室もあります。ワクチンや健診は非感染枠で行います。

四種混合 ヒブ プレベナーはお子さんの状態にもよりますが3種類同時でなく、できれば2種類までの同時接種可能です。MR、日本脳炎、水痘、おたふくかぜ、麻疹、風疹、二種混合、インフルエンザ、B型肝炎も接種可能です。子宮頸がんワクチンも取り扱います。

不活化ポリオワクチンを取り扱います。

取り扱うワクチンはチメロサールフリーです。チメロサールは自閉症との因果関係が取りざたされています。また人によってはアレルギーが生じます。
しかし、チメロサールが入っていてもほとんどの人には問題ありません。

ロタウイルスワクチンを取り扱います。 国内で販売が開始されましたが、任意接種で、自費となります。 1回13,500円(税込)です。 ロタリックス(グラクソスミスクライン社製)です。 生後6週から24週の子供が対象ですが、15週未満までに1回目を済ませるのが望ましいです(①生後2か月 ②生後4か月がアメリカ式)。

両ワクチンとも、できればお越しいただいて、ご予約をお願いいたします。 なるべく診療時間内の電話によるお問い合わせはご遠慮ください(医師対応のため)。

ロタリックスとロタテック二つのワクチンを取り扱っていますが、ロタリックスは2回服用、ロタテックは3回服用です。効果はほとんど同じです。お勧めは2回法のロタリックスでしょうか。しかし諸外国ではロタテックが多く用いられているようです。その理由となればいいのですが、違いについてPDFを参照してください。

生後6、7か月健診を自費4,500円(税込)で行っています。 身体計測、運動発達、アレルゲン皮膚テスト、腹部(腎臓ほか)エコーです。
生後5、6か月の赤ちゃんは目をみてあげるとじっとその人を見ます。生後8か月の赤ちゃんは、目をみると自分からニコッと笑います。私はこんなにかわいいんですよ、もっと見て頂戴っといっているように。

母乳栄養児において、生後1、2か月ごろ便に線状の出血がみられることがありますが、それは腸管リンパ濾胞拡張症というものです。自然に治ります。
第2子などで、上に兄弟がいる赤ちゃんで生後4か月ごろ体重の増えが悪い、便秘ぎみという人は、哺乳中赤ちゃんの気が周りに散っていて哺乳に集中できていないからです。静かな環境でおっぱいをあげてください。

小児科医は赤ちゃんの健やかな成長を願っています。総合医としての小児科専門医は赤ちゃんの味方です。

BCG接種のあと、接種後1か月すぎから接種部位が赤くなってくることが通常です。しかし、接種の翌日から、針の穴が赤くなることをコッホ現象といいます。赤ちゃんが結核にり患しているためです。大部分のケースで治療が必要になります。免疫の弱い乳児では全身に菌が散らばる粟粒結核の恐れがあり、ほとんどが治療されています。

■おたふくかぜワクチンを接種しましょう
国立感染症研究所の過去10年間のおたふくかぜ発生データをグラフにしました(PDF)。昨年末から今年にかけて5年ぶりにおたふくかぜが流行るといわれています。
1歳過ぎに麻しん風しんワクチン、水痘ワクチンと一緒におたふくかぜワクチンも接種しましょう。2回目の接種は4~6年後、概ね麻しん風しんの2回目と同じ頃です。
もし3~5歳で1回目をうった場合は、2年以上あけましょう。1回しか接種しなかった場合には、小学校高学年におたふくかぜにかかりやすいので、追加接種がお勧めです。
感染症は自然にかかったほうが免疫がつくのでよいとの話は誤りです。おたふくかぜにかかると、難聴が1000人に1人生じます。合併症には髄膜炎や睾丸炎もありますが、治ります。しかし難聴は治らないのです。

■インフルエンザワクチンと鶏卵アレルギーについて
少し古いですがRed Book 2000によると、鶏卵アレルギーの子供には、インフルエンザワクチンによる皮膚テストの上でワクチンは安全に接種できるが、予防的に代替治療が行えるので、接種を控えるべきであると書かれています。しかし、日本では、高齢者以外、薬による予防は保険医療では認められておらず、1歳未満の子供さんもインフルエンザに罹患され、小児科医も治療法に困惑している現状です。日本小児アレルギー学会での発表ではインフルエンザワクチンは鶏卵アレルギーの子供にも異常反応を認めず接種できたとのことです。
私も鶏卵アレルギーの子供に、インフルエンザワクチンによるプリックテストをおこない陰性反応を確認してワクチンを接種してきました。是非卵アレルギーだからインフルエンザワクチンを見合わせることのないようにしていただきたく思います。

■発達障がい(広汎性発達障害・自閉症スペクトラム障害)の診療を行っています。
診断ツールとしては、広汎性発達障害日本自閉症協会評価尺度(PARS)と診断・対応のためのADHD評価スケールADHD-RSチェックリストを用います。
初診時の診断には小1時間必要ですので、あらかじめお問い合わせください。
療育としては火・金のワクチン終了後などに予約させていただきます。
専門の心理士・保育士はいませんが、医師が行動療法の指導を月1回のペースで行います。
大阪自閉症研究会に入っています。年4回ほどのセミナーで多職種の人と一緒に勉強をしています。
ちょっと気になる子供がいれば、その子が成長する過程をずっと見守りたい思いでかかわっております。

■ペアレント・トレーニング(準備中)
発達障がいまたは疑いの子のちょっと気になる困った行動をみんなで話し合うペアレント・トレーニングの会を開きます。月1回水曜日3時から1時間です。皆さんで話し合って子供のこんなところをよくしたいがどうしたらいいんだろうか、など相談しましょう。行動変容すると子供のいいところが見つかり、ほめて育てましょう。コースは約半年ほどです。ABCワークシートを用いた経験から、親の心のよりどころが見つかりますよ。
ペアレント・トレーイングとは、ちょっと気になる困った子供の行動を、どんな状況で、困った行動が起きたのかを、子供の行いを見つめて、親として無視したり、叱ったりして生じた結果を、あらためてほめてわが子の行いを良い方向に導いていく子育ての手法です。カウンセリングではなく、同じような子供を持つ親御さん同士の話し合いが心の支えになっていくでしょう。
対象は幼稚園保育園児から小学校低学年の注意欠陥多動症や自閉症といったコミュニケーションがとりにくいお子さんを持つ親御さんです。
月1回約半年の6回コースでこの療育とはなんなのか、実際にワークシートを家庭で記入してきてもらい話し合う機会をつくろうと思います。関心のある方はお尋ねください。

■夜尿症
「夜尿症」が6歳以降に見られれば治療されたほうがよろしい。夜尿はいずれ治るものと一般には考えられていますが、小学校であるのは5%ほど、大人まで残るものは1%ほどあります。原因は水分の取りすぎが多い多尿型や膀胱容量の少ない最大我慢尿の少ない過活動膀胱の二つがあります。子供はおねしょをすると恥ずかしいもんです。本人は、おもらしするときは夢の中で、トイレに行ってジャーとしてしまって、気づいたときは後の祭り。毎日しょんべん布団を物干しにかけて近所に知れ渡ることは恥ずかしいことです。最大我慢尿量が「年齢x30ml」の7割以下の人は膀胱容量が小さくなっています。治療法は中枢性抗利尿ホルモンの「ミニリンメルト120マイクログラム」を寝る前に水分を控えて飲んでもらうと1か月目では10%の効果、2か月目には20%ほどの効果があります。目立った効果がないかもしれませんが、何よりほとんど毎日おねしょをしていたのが、1日とか2日とか減っただけで、子供の自尊心は大きく、やればできる、失敗しなかった、この気持ちの積み重ねがいずれ大人へと心の目覚めにつながるのです。ほかにアラーム療法もありますが、下着にセンサーをつけて、ちょっとおしっこが出たら大きな音で起こす機械です。1か月続けることが大変といわれています。「おねしょ」が週に2回以上ある人はお泊りは不可能といわれています。それと脊椎分離症によるおもらしは、少しの尿がでることで、布団がべっとり濡れることはない。
当院の特徴には、夜尿症の原因として睡眠時無呼吸症候群があり、子供の簡易ポリグラフィー検査をして、適切に耳鼻科にアデノイド切除や扁桃腺摘出を頼むことです。低膀胱容量のタイプにはアラーム療法が有効です。当院の治療方法を述べます。1.早朝尿比重を測定する 2.夕食後寝るまで2時間水分はコップ1杯に制限 3.夜尿症を子供が強く治したいと思うこと 4.膀胱の最大我慢尿を測定する。膀胱容量をエコーで測定する 5.夜尿ノートを使って、おむつ量、起床時尿を測定 6.初診から1-2週間経過して、薬物投与を考える。薬ありきではなく家族に納得してもらって投薬。多尿型ではミニリンメルト、低膀胱容量では抗コリン剤を選択か。 7.それでも夜尿が持続すれば、アラーム療法を併用する(アラーム療法は6週間を目途に続けてもらう)。薬は2週間のON-OFFで薬効を検討する
アラームを貸し出ししてでも子供の夜尿を治してあげて、子供が喜んでくれればうれしい(大学教授がされてるように)

アラーム療法に変えて有効であったケース
これまで膀胱容量が小さいといわれ、他院で薬も試したが、いびきをかくので、夜尿症といびきの検査をうけたくて、当院を受診された就学前の男児。
簡易ポリグラフィーでは、明らかに無・低呼吸後に低酸素パターン。無呼吸指数は5~20耳鼻科に紹介し、睡眠時の呼吸状態をビデオで撮影し、今後アデノイド切除手術を予定
膀胱容量は100ml以下(正常は210ml)と少ない。最大がまん尿は始め80mlであった。
抗コリン剤では効果がなく、アラームを使い始め毎日夜尿であったのが夜尿なしも出現
学校から家まで排尿をがまんすることが、膀胱容量の増加につながり夜尿症もよくなった。

アラーム療法に変えて有効であったケース

■アデノイド増殖症
子供が風邪をひいて、鼻汁を垂れたら耳鼻科を受診されますね。慢性副鼻腔炎として抗生剤を長期に処方されることがあります。幼児では風邪をひくと2週から4週くらい鼻水を出すのですが、それは副鼻腔が成長してないからです。しかし、のどの奥にはアデノイドというリンパ組織があり、子供によってはとても大きく肥大していることがあります。その子は、朝起きたら頭痛を訴えます。子供の頭痛はいろんな原因によりおこりますが、いびきをかく、昼間は口を開けている、おねしょがある、などの症状もあります。ファイバースコープ検査をしてくれる耳鼻科を受診して、アデノイド増殖症かどうかうかがってみましょう。アデノイド増殖症は鼻の奥を塞ぐので慢性副鼻腔炎を合併しやすいので抗生剤の内服や手術が必要です。しかし幼児年齢ではリンパ組織が大きくなる年齢なので、8歳くらいから小さくなってくるので自然治癒も期待できます。

 

■こんな珍しい症例がありました
 
伝染性紅斑(リンゴ病)の合併症として血球貪食症候群、赤芽球癆(4歳児)H27年6月

伝染性紅斑(リンゴ病)の合併症として血球貪食症候群、赤芽球癆(4歳児)H27年6月

リンゴ病なのに発熱が持続 発疹も持続したが、血小板が減少しており、脾臓が腫れていたので、基幹病院に紹介しました。骨髄穿刺の結果、血球貪食症候群と診断されステロイドホルモンの点滴で1か月の入院後軽快退院されました。よかった。
たかがリンゴ病されど危険な合併症に注意しましょう。

※血球貪食の写真は大阪日赤病院からいただきました

 

汎下垂体機能低下による低身長(9歳児)H27年11月

汎下垂体機能低下による低身長(9歳児)H27年11月

2年前から身長の伸びが低下してきて、来院時身長は(標準-1.9SD)の低身長。負荷試験対象ではなく様子見を考慮。しかしソマトメジンC低下及び骨年齢が7歳くらいであり、家族が基幹病院紹介を希望された。その結果、ACTHは正常、副腎皮質ホルモン、性ホルモンの低値、MRIで下垂体前葉の菲薄化、下垂体茎が細くなっており何らかの後天的原因によると精査中です。
低身長でも骨年齢と採血(IGF-1:ソマトメジン)は必要だと実感。町医者では低身長の治療はためらいますが。

 

新生児結節性硬化症(0歳)H27年7月 A医院にて

新生児結節性硬化症(0歳)H27年7月 A医院にて

心臓の右室筋層部と心室中隔に大きな腫瘤が2-3個あり、基幹病院に紹介。その結果結節性硬化症と診断。大きな病院では年間数例あり、珍しいというわけではない。しかし、健常な子供において、1万例に1例ほどか、30年以上新生児の心臓エコーをしてきて初めて出会った。その後皮膚の病気や不整脈がでるが自然と腫瘤は小さくなるのかな。

 

アレルギー科

 

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症。
皮膚プリックテストをして診断します。
スギ花粉症の舌下免疫療法をしています。
喘息診断として、気管支拡張剤による気道可逆性試験や呼気一酸化窒素の測定を行います。
小児喘息治療のための吸入器貸し出しも可能です(1週間レンタル540円)。
ピークフローメーターや喘息日誌による管理を行っています。
食物アレルギーの診断と耐性獲得のための経口食物負荷試験を行っております。
血液検査等保育所・学校へのアレルギー指示書も発行します。
アナフィラキシーショック治療薬のエピペン処方が可能です(十分な説明をして院内処方を基本とします)

吸入ステロイド治療のためのスペーサー(補助具)が一部の方に保険で支給できます
6歳未満と65歳以上の喘息の方に吸入ステロイド(pMDI)を用いて治療する場合、保険で補助具スペーサーをお渡しできます。直接口の前に薬をかざして、押すのと同時に吸い込むことは難しく、ほとんど口の中だけに薬がとどまり、肺に薬を分散させるには、スペーサーを用いて薬を空気と混ぜて数回吸入することが大事です。
税込価格は、ボアテック3,300円、エアロチャンバー・プラス2,200円、オプティチャンバー・ダイアモンド2,000円、レ・スペース1,800円、A2Aスペーサー1,400円でした。どの製品も帯電防止、すべてのMDI対応、2バルブで吸気・呼気でき、壊れにくさが値段の差です。前2つが小児アレルギー学会推奨です。自己負担ができる人にはボアテックをお勧めします。他のスペーサーでも十分効果があるので、無償でお渡します。ただし1回限りです。紛失、故障したら、自費購入してください。小児適応のある吸入ステロイドはキュバール50エア、フルタイド50エアです。携帯性に優れており、電源の必要なコンプレッサー吸入器に代わるものです。これでもコントロールが困難な時にはステロイド・β2配合剤であるアドエア50エアに変更するとよろしい。なぜ吸入ステロイドを用いるのか。それは吸入しても血液に入るのは7%にすぎず、体重x14μg以下であれば身長抑制がないこと、喘息発症から3年まで(遅くとも6歳までに)吸入ステロイドを開始することが望ましいと言われているからです。

■果物野菜アレルギー(花粉関連食物アレルギー)
花粉症といえば、スギやヒノキが有名ですが、最近カバノキ科(シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシなど)が増えています。花粉アレルゲンと交差抗原性を有する果物野菜アレルギーへ2次的に即時型アレルギーを来すことにより発症します。花粉食物間の交差反応の原因となるアレルゲン蛋白がPR-10やプロフィリンであり、果物野菜アレルギーの人はいずれかに感作されています。カバノキ科の花粉に感作されてから、果物(バラ科)や豆乳に二次的に反応をきたすと、口の中がはれたり、痒かったり、しびれる感じになります(口腔アレルギー)。新鮮な果物をたくさんたべると、敏感な人ではアナフィラキシーショックを来しますので注意しましょう。
バラ科の果物としては、ビワ、キウイ、リンゴ、アンズなどです。
プロフィリンはイネ科の雑草の抗原です。メロン、スイカなどのウリ科、トマト、オレンジ、バナナ、アボカド、パインなども症状を誘発しやすい。
ラテックスフルーツ症候群とは、ゴムに感作された人の果物アレルギーを言います。
果物は加熱すると抗原がなくなるといわれますが、果物野菜アレルギーの人は、特にその花粉が飛散している春先から初夏にバラ科やウリ科の果物を食べないようにしましょう。
最近当院にキウイのプリックプリックテストが陽性の成人女性や、リンゴを除去する子どもが受診されるなど、果物アレルギーは増えている状況です。

 

■Vocal cord dysfunction(声帯機能不全)について
声帯機能不全は中~高校生の運動選手に最近増えている疾患で、激しいランニングをしていて、急に息苦しくなりゼーゼーいって、顔色が悪くなりしゃがみこむ状態になります。息を吸いにくそうにしています。喘息は息を吐きにくそうにするので、注意が必要です。しかし、運動性誘発喘息ほど声帯機能不全についてよく知られていないため、病院に受診しても喘息と診断され吸入ステロイドなどの治療をされ、よくならずに過剰治療に至ることが問題です。私は、この病気を最近知り、発作中の声帯を気管支鏡でビデオ映像され、声帯が半開状態で内転して微妙な細かい運動をしていることを見て驚愕しました。運動選手に多い運動中の呼吸困難、このことだけを覚えており、ある高校生がランニングのあとのどが苦しくなり、その後長く息苦しい、のどの絞扼感、声の変調などの訴えで受診されました。呼吸機能検査は正常だったので、きっとこの病気ですよと説明しました。声帯機能不全の原因は不明です。治療法もなく、とにかく運動に対する鍛錬、慣れることしかないようです。ただ正確な診断には、発作中に気管支鏡をしなければわからないのです。長引く咳の人、このような症状の人はご相談ください。


ナイオックスマイノ

■ナイオックスマイノ(呼気一酸化窒素ガス分析器)を用いた喘息診断・管理を行います
呼気NO測定をして喘息診断・ステロイド吸入療法の管理を行います。簡単に言うと喘息の診断は夜寝ているときに咳が出て睡眠障害がでるかどうかです。慢性の咳が3週間も続くと喘息であるのか、診断に困ることがしばしばあります。喘息診断は、難しく、簡単に吸入ステロイドを出すことはできないのです。吸入ステロイドは吸入ガスの5%ほどしか体内に入りませんが、診断的治療はしたくありません。
このたび「NIOX MINO(ナイオックス マイノ)」という簡易な呼気中一酸化窒素を測定できる機械を用いて、喘息の診断と治療管理の向上をはかります。アレルギー学会ホームページで使用基準など提示されておりますが、10秒間の呼気の終わり3秒間の一酸化窒素を測定するもので、電磁波に極めて弱く、携帯電話の診察室持ち込みは困ります。子供で6秒呼気のやり方もありますが、一応10秒呼気で行うため6歳以上に限ります。検査は保険で720円です。毎月してステロイド吸入の方法を工夫するなど、必要最小限の喘息管理につなげます。
FeNO 50ppbを超える(小児 35ppbを超える)場合は好酸球性の気道炎症が存在することやステロイド剤に反応する可能性が高い。
FeNO 25ppb(小児 20ppb)以下は好酸球性炎症の可能性がなく喘息ではない。
FeNO 25ppbから50ppbの間(小児では20ppbから35ppb)は慎重な解釈が必要であり、アレルギー性鼻炎などでも幾分数値がたかくなります。
待望に待った有用な検査方法が利用できる環境になったことは朗報です。



 

■保湿剤のご紹介
赤ちゃんの皮膚は大人と比べて乾燥しています。皮膚が乾燥すると表皮に亀裂が生じて、皮膚の隙間から食物や黄色ブドウ状球菌の毒素が体の中に入ります。アトピー性皮膚炎があると食物アレルギーが起こると考えられます。経皮感作といいます。小麦石鹸を使用した女性の顔に湿疹ができ、小麦アレルギーになりアナフィラキシーが起こった例もあります。
食物アレルギーがあるからアトピー性皮膚炎になったのではなく、アトピー性皮膚炎があり、皮膚から鶏卵が吸収されて食物アレルギーになったと最近では考えられています。鶏卵除去を続けることと、皮膚炎のスキンケアをしっかりすることが大事です。やがて特異的IgE抗体が下がってきます。すると鶏卵を食べさせてもいいようになります。
両親がアレルギー疾患を持っている場合には、生まれてから全身に保湿剤を塗ったほうが、湿疹があるところだけに保湿剤を塗るよりアトピー性皮膚炎になりにくい成績がアレルギー学会で発表されました。

保湿剤保湿剤は多種類あります。一般的なのが白色ワセリンです。
NSAID’s(抗炎症剤)を使わないほうがよいです。アレルギー反応が生じてきます。
炎症部位にはステロイドを使います。赤ちゃんの顔、首、陰部、胸、お腹、背中は皮膚が弱くて、できるだけ弱いステロイドを使います。肘、膝窩、腕、足は皮膚が強い場所で、やや強めのステロイドを2週間続けてぬってもよいのです。2歳以上の人には首から上にはプロトピック軟膏がよく効きます。ステロイドは軟膏基剤で非常に薄められており、薬成分は0.1%ほどで、保湿剤(軟膏基剤)で薄めても濃度はあまり変わりません。
皮膚炎がよくなってきたら、保湿剤だけで様子をみることはせず、プロアクティブ療法(PDF)といって、今までステロイドを塗っていた場所には引き続き週に2~3回はステロイドやプロトピックを使うことがよいのです。
アトピー性皮膚炎の血液マーカーでTARCがあります。表皮の下は真皮といってリンパ球などがあり、TARCは細胞からでる化学的遊離物質です。赤ちゃんでは800以下を目指して、ステロイド、保湿剤を上手に使っていきます。
 

>>普通の治療法とプロアクティブ療法の違い(PDFファイル)

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TARC

さて保湿剤のご紹介です。親水ワセリン(プロぺト)、精製ワセリン(サンホワイト)、プラスチベースなどを使います。化粧品会社からもいろいろ発売されていますが高価です(資生堂ドゥーエなど)。夏場の汗かきシーズンには、ワセリンではべとつくのでプラスチベースの方がさっぱりしておすすめです。
ワセリンなどを使うと、石鹸を用いて洗ったほうがよいのです。1日1~2回入浴して洗いましょう。
夏場は、皮膚がしっとりしていれば保湿剤を塗らなくてもよいこともあります。
アレルギーマーチは皮膚炎から食物アレルギー、鼻炎、喘息に病気が変わっていくことをいうのですが、生まれてすぐの赤ちゃんの時から保湿剤を使うと皮膚炎を予防できます。でも湿疹ができてからでもいいのです。
 
■資生堂ドゥーエ ベビープラス ミルキーローションを販売しております。1個1,400円(税込)
国立成育病院アレルギー科の発表によると、生後すぐの赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすく、積極的に保湿剤を塗布してアトピーにならない工夫をされました。0か月から32か月まで、プロぺト(白色ワセリン)とミルキーローションを2群に分けて、比較検討した結果、明らかにミルキーローションのほうが、アトピーになりにくかったとの報告です。残念ですが敏感肌用の化粧品であり、保険でお渡しはできませんので、ご購入いただきます。 
 
>>ドゥーエ販売のチラシ(PDFファイル)

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■食物経口負荷試験とは
過去に特定の食物を食べてアナフィラキシー症状を呈した人はその食べ物は避けることが望ましいと思います。できれば入院施設で検査を受けられるべきです。
当院では、乳児湿疹がでたので食物アレルギーを疑われて、検査から食物が陽性であった人を対象として外来食物経口負荷試験を行います。大学勤務中の経験ですが、2歳の子供に固ゆで鶏卵を食べてもらいじんましんが出たがおさまりました。大きな子供では卵に対する嫌悪から食べられない人がいました。水でさらした鶏卵粉末をもちいたおやき負荷試験を工夫しました。一般病院では母が鶏卵を食べたら吐いていたお子さんに、鶏卵負荷をしました。3歳でしたが腹痛を訴えました。その後どうされているかわからないのですが、食物は食べて慣れると思っています。現在食物アレルギー研究会でマニュアルができ、食物そのもの、ミルク、鶏卵、小麦その食材を用いて負荷試験を行うようになっています。基本は強い症状が出ないように、少量から、加工したもの(ゆで卵、膜除去乳など)を食べていただくことです。30分毎食べていきます。初回の次はその2倍、さらに2倍と約2時間は必要です。鶏卵は1/2個(15g)食べられればその後はご自宅で1週間に1~2度、試験で反応が出た量を続けてもらって、経口減感作をしましょう。半年後に再検査でもっと食べられるかもしれません。
安全性についてです。現在プロバビリティーカーブが鶏卵 牛乳、小麦、ピーナッツにおいて、2歳までの子供さんに用いられています。少量であれば、さらにもっと改良されたカーブも施設で作られています。そのようなカーブを参考にします。3歳以上で卵白RAST7以下であればそろそろ経口負荷試験を考えてみましょう。検査適応年齢について様々ですが5歳くらいでしょう。今まで危険な経験がなかったのですが、腹痛がこうじれば消化管アレルギーで出血の恐れもあります。
今では多くの病院で負荷試験をされていますが、外来でも検査可能なのですが、アレルギー専門医でかつ実績がないと、実施できない環境になっています。どこまでなら摂取できるのか閾値を知って、家で少しでも食べ続けることができるようにお手伝いできればと思っています。(全卵乾燥粉末は一部の専門機関でトライアル中です)

■スギ舌下免疫療法は安全であり有効な治療法です
今から12年前、TVでパン切れにスギの花粉をしみこませた舌下免疫療法が発表され、とても興味ぶかくみた記憶があります。平成26年10月不純物が取り除かれた高純度のスギ花粉治療薬(シダトレン®)が販売され保険治療できるようになりました。「トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ」をご覧ください。http://www.torii-alg.jp/
平成27年6月現在、5,770人の医師が講習を受け登録医となり、14,000人の患者が舌下免疫療法をうけています。その人たちのアンケート調査です。8割の人が併用薬を使っていました。9割の人が連日投与であるにも関わらず負担に思わなかった。舌下免疫療法がよく効いた(26%)、効いた(33%)、効かなかった(4%)でした。期待通りの効果が43%の人に得られました。気になる副作用ですが、重篤なアナフィラキシーショックは 1例にあったものの、シダトレン®の非投薬日であり、食物アレルギーが強く疑われるものでした。副作用は 5%ほどの人に見られ、口腔症状(腫脹、錯感覚など)が最多(8%)であり、副作用に少し悩んだ人は 7%でした。治療開始後 1シーズン目より 2シーズン目に有意な症状の消失がみられ、とても満足(33%)、満足(51%)という結果でした。
スギ花粉症に悩まれる人をお助けします。熱意をもって説明しますので、ぜひこの治療を自宅でなさってください。


 

往診・在宅ケア

通院が困難な方には、往診をさせていただきます。
まずは、お気軽にご相談ください。
在宅の患者さまにおいて、口腔ケアは誤嚥性肺炎を予防するために大事です。アイスマッサージが唾液分泌を増やすので効果的です。詳しくはPDFをご覧ください。

>>家庭でできるリハビリテーション(口腔ケア,アイスマッサージ)(PDFファイル)

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おおみち訪問看護ステーション、すいぞくかん訪問看護ステーションと連携しております。
入院が必要なケースでは、済生会野江病院、東大阪市立総合病院、森ノ宮病院、本田病院に紹介実績があります。

訪問診療は計画的な往診です。ケアーマネージャーが医師の診療と看護師ケア、リハビリ、ショートステイ、入浴サービスなどプランを立てて行うものが訪問診療です。医療保険と介護保険を利用して行われます。
当院では 1割負担の人では
タイプ1 月2回訪問診療 約6200円 在宅医学総合管理料(24時間対応です) 医療・介護保険併用
タイプ2 月1回訪問診療 約1900円 医療・介護保険併用
ほかに
タイプ3 数か月おきの往診 約1200円 医療保険のみ
タイプ4 急な往診 約1100円 医療保険のみ

紹介システム

当院では必要に応じて、森之宮病院・中野こども病院・済生会野江病院・東大阪病院・大阪市立総合医療センターと地域連携登録をしております。
また東大阪市立総合病院、大阪日赤病院、大手前病院、北野病院など高次病院を紹介させていただきます。
消化器内視鏡検査(胃カメラ、大腸ファイバー)は他院にお願いしています。