新型コロナウイルスのPCR検査を院内で実施するために、島津製のautoAMPを導入しました。
autoAMPは診療所向けに開発された全自動のPCR機器です。PCR測定とはウイルス遺伝子を90度加熱して壊して、二重鎖DNAを一本鎖RNAに分離してウイルスを増殖させる手法です。
PCR検査では3時間かかりますが、この機械では90分から120分で、4検体まで同時に測定できます。
午前中の発熱外来で採取した唾液を用いた検査が対象になります。ストローを口にくわえて試験官に1mlの唾液を取ります。昼の空いた時間に機械を作動させて当日のうちに結果をお知らせする予定です。
夕診の発熱外来または小さいお子さんでは、今までの綿棒による唾液または鼻咽腔擦過の綿棒を用いてFALCOに委託しますが結果は翌日になります。
コロナ感染の精度の高い迅速診断のためにautoAMPを上手に活用したいと思っております。

！大阪府内科医会奨励賞受賞！

平成30年日本臨床内科医学会神奈川県での小児急性鼻咽頭炎での鼻咽腔細菌検査を用いることにより抗生剤使用が半減した発表に対して、令和元年6月に大阪府内科医会福田正博会長より、活発な学術活動を行った業績を称えられて樋口学術奨励賞を賜りました。これは私一人の力ではなく、ご指導いただいた諸先生方のおかげです。これからも研究発表に努めてまいる所存です。ありがとうございました。